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宇宙英雄ローダン・シリーズ図解・設定資料集


by Ueyama_Natsuki
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オールド・マン

オールド・マン[OLD MAN]

 オールド・マンは巨大な、ロボット制御の宇宙母艦で、約五万二千年前の過去で難破した艦隊テンダー《ディノ3》の、技術・科学軍団のテラの専門家とレムール人の科学者たちの手で建造された。

 それは二四〇六年のテラナーを、島の王たちとの決戦で支援し、かれらに最終的な戦闘手段として奉仕することとなっていた。
目次
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1 構造/技術
2 歴史
2.1 スキモル
2.2 モルゲンロート星域
2.3 時間旅行者の贈り物
2.4 オールド・マンの最期
3 図解
4 図版
5 出典

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構造/技術

0305tibi
ヘフト: ペリー・ローダン 305話
(C) VPM

 オールド・マンはこの時代に至るまで、人類最大の宇宙船である。それは二百キロメートルの底面直径と百キロメートルの高さを持つ、半球のかたちをしていた。この中央本体に五十 × 五十 × 十キロメートルの面を持った十二のセクションが取りつけられていた。ステーションはギャラクシス級ウルトラ戦艦のキャリアプラットフォームとして構想された。各セクション内にはこの球型宇宙艦八百四十隻のスペースがあった。全部でオールド・マンは一万五千八十隻のウルトラ戦艦を搭載していた。

 中央半球にはウルトラ戦艦のかなり大きな艦隊の他に多数のドック、倉庫および機関室、大研究所や他の工学および技術・科学設備、ならびに中央主ポジトロニクスとその中に埋めこまれた、オールド・マンの構造物全体をいわゆる調整者として指揮した、生命維持容器内のログ・ファンザー大尉の脳があった。

 オールド・マンの中心付近には、ケース"黒い月"で防衛特殊需要回路を作動させた、制御施設"黒い月"があった。

 セクション群は基部半球から分離し、独立した単位として作戦行動を行うことができた。セクション群は、中央ドームと同じく、それぞれ一基のポジトロニクスとひとりの人間の脳によって - 《グッド・ホープ》のメンバーのひとり - 制御された。
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歴史

 艦隊テンダー《ディノ3》の乗員メンバーが難破したのは - 二四〇四年を出発して - 紀元前四万九九八八年において、かれらが救出活動 "《クレスト》救援作戦" の枠内で、島の王たちとの戦争中時間転送機ヴァリオにより過去にいる、《クレスト III》の遭難者を助けようとしたとき。

 ガス・バーナード少佐と《ディノ3》副長、ログ・ファンザー大尉以下三十一名の小グループは、コルヴェット《グッド・ホープ》で、時間膨張飛行で《クレスト III》到着の時点までしのごうと試みた。《クレスト III》との直接の接触は不可能だった、これはその間紀元前四万九四八八年への五百年の時間ジャンプを実行していたので。
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スキモル

 故障したエンジンのせいで《クレスト III》との接触開始が失敗して、そしてファンザー指揮下の《グッド・ホープ》は惑星サティアトで難破した。そこでかれらはレムール人の科学者たちに発見され、スコーチ星系の惑星スキモルに連れて行かれた。ここでテラナーは、時間転送機を建造していたタム評議員のスキモルの指導下の、レムール人科学者の秘密基地を見いだした。

 この作業はひそかに行われていた、過去に送り込まれタム評議員として活動する島の王たち (MdI) の時間エージェントが、時間旅行に関するかれらの主人の独占権を保つため、時間での実験を禁止していたので。以後も紀元前五万年頃の過去における島の王たちの活動は、誰にも悟られないままとなる。

 以降の時代、スキモルではハルト人の脅威に対しコントラフィールド放射装置と、後に構成放射装置としても知られた心因性リジェネレーターが開発された。二四〇四年の未来や島の王たちの犯罪的な活動についての知識を授け、難破したテラナーはレムール人に協力してもらうことができた。

 ハルト人の危険の除去後、オールド・マンの設計がはじまった。手元にある《グッド・ホープ》乗員のテラの設計データを用いて、それは開発され数千年間で建造された。三十一人のテラナーの脳は肉体の死後生化学的に保存され、一部はオールド・マンに取りつけられた。少なくともガス・バーナードはしかしスキモルに、後にスコーチャーに留まった。

注: オールド・マンに留まった十三の脳と、スコーチャーのバーナードのものを一緒にすると十四。残った十七の脳の運命は、百パーセント解明されていない。

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モルゲンロート星域

 約二万年の建造期間と、スキモルの星の周回軌道でのさらに二万年の後、オールド・マンは進発した。それは純然たる時間膨張飛行で、途中、いくつかのリニア段階で区切られ、二四〇六年に現れるはず。旅の終点として定められたのはモルゲンロート星域、太陽系秘密情報局の知られた計算によれば、そこでは起こりうるテラの破壊後もなお人間がいるだろうというため。 (ペリー・ローダン 379話)

注: 異なる表現がペリー・ローダン 376話で見つかる。そこでログ・ファンザーは、オールド・マンがそれを“およそ五万年たってから自動的に発進させる”目的で建造された、と報告している。それに従えばオールド・マンは約一万年後に (四万年の代わりにほぼ五万年の経過後) スタートさせられ、はるかに短い時間を時間膨張飛行で乗り越えるはずだ。退化したウォーカーが第三と第四セクションで見つかったのと、十三の制御脳のふたつが長い間を過ぎて狂気になったという事実に基づき、ペリー・ローダン 379話で描写されたバージョンがよりありそうである。ログ・ファンザー自身 - ナトリン・コクツォンと異なり - この長い時間の後ではもはやはっきり出来事を思い出すことができなかったということも十分ありうる。

 計算ミスによってオールド・マンは二十九年遅れた。それが二四三五年なかば狂気になった制御脳とモルゲンロート星域に到着したとき、脳はテラナーと自由商人間のたいしたことのない争いの目撃者になった。これをログ・ファンザーとふたつの狂気になった制御脳はテラに対する反乱と解釈し、かれらを流血で鎮圧した。この最初の遭遇後、ドン・レッドホースによって不作法に用いられた“オールド・マン”の名称が、ペリー・ローダンによって巨艦の公式名称として借用された。

 それからすぐにオールド・マンと制御脳は、マゼラン星雲からのクリスタル工作員に乗っ取られ、テラナーに対して投入された。後に二次制約者がオールド・マンを若干の間占拠した。
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時間旅行者の贈り物

 オクストーン人クロノトとペリシュ・モカルトおよびテラナーのイリヤ・マルーメの努力で、オールド・マンを最終的に征服することができた。ログ・ファンザーの脳は一時的人事不省の後、二次制約者にプログラミングを変えられたロボットを回路画像走査機で見つけだし、安全回路の異物破壊回路を起動、プログラミングを変えられたロボットを破壊した。

 ただし回路は、環境適応テラナーに出会うことになれば、その場合にもオールド・マンを破壊するよう計画してつくられていた。回路がオクストーン人に反応した後、ログ・ファンザーはかれのライフワークが不注意で無に帰したというショックで死亡した。だが通常テラナーのマルーメの存在に基づき、安全破壊は自己破壊を止め、オールド・マンは二四三六年五月二十二日、テラの手に渡った。司令は同年の十一月にはヤノシュ・フェレンツィ将軍であった。
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オールド・マンの最期

 二四三七年八月二十七日、ソル系は九千体のドラン群に攻撃された。太陽系艦隊と、かれらと同盟したポスビには彼女たちを阻止できなかった後で、オールド・マンは火星軌道の高度で二十時間続く宇宙戦において、抑えきれないと見なされるドラン群を非常に長く阻止することに成功した - しかもそのうえ部分的に押し戻すことに - 、ハルト人の艦隊が人類を助けに来たときまで。戦闘の中でオールド・マンはそのプラットフォーム群と艦の全てとともに破壊された。

 三百八十八キロメートルの大きさのスクラップ塊が後に残され、以降の歳月で徐々に抜き取られ取り除かれる。二四四一年には作業の真っ最中である。 (ペリー・ローダン・ポケットブックス 382話)
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図解

• ペリー・ローダン・レキシコン、ペリー・ローダン 319話の構造図解
• ペリー・ローダン 370話断面図解 (オールド・マン)

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図版

350px-Raumschiffe_Perrypedia_Teil2-03
サイズ対比でのオールド・マン

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出典

ペリー・ローダン 300話、...

Perrypedia:OLD MAN (19:54, 30. November 2010) を翻訳。
by Ueyama_Natsuki | 2011-01-01 00:06 | 用語解説